【学校キャラバン】鞍手竜徳高生が庁舎建築や地下鉄工事現場を見学 建設業に興味深める | 建設通信新聞Digital

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【学校キャラバン】鞍手竜徳高生が庁舎建築や地下鉄工事現場を見学 建設業に興味深める

 建設専門工事業雇用促進・労働改善協議会は17日、九州地方整備局が整備を進める福岡第2法務総合庁舎などの建設現場で福岡県立鞍手竜徳高校の総合学科工学コースの2年生約20人を対象とした現場見学会を開いた=写真。生徒からは、「建設業で働くために高校時代のうちに勉強すべきことは何ですか」という質問が出るなど建設業に一層興味を持つ機会となった。
 見学会は、担い手の確保・育成に取り組む同協議会がスキームを構築した「学校キャラバン」の一環で、官民が一体となり学校の生徒などに対して見学会と出前授業行い、建設産業の役割やものづくりのすばらしさを伝える。
 当日は、学校でオリエンテーションを受けた後、午前の見学場所の福岡第2法務総合庁舎の現場に移動。現場では建築施工を担当する安藤ハザマの増田八城作業所長が工事概要を説明し、続いてワークライフバランスや、快適トイレなどの職場環境の取り組みを紹介した。また、現場で働くけんせつ小町の3人が建設業の魅力をアピールした。
 施設はSRC造地下1階地上8階建て延べ2万4388㎡。設計は山下設計。設備関係は、電気を日鉄住金テックスエンジ、機械を三晃空調、エレベーターを東芝エレベータが担当している。進捗率は15%程度。当日は約60人が地下の鉄筋や型枠工事を行っていた。
 生徒らは鉄筋と型枠工事が広大な土地の中で進んでいくさまを見学し、途中、工事に関するさまざまな質問を出した。午後は福岡市が整備する福岡市地下鉄七隈線博多駅(仮称)工区を見学した。
 引率した尾形洋平講師は、「普通は現場を見ることができないため、生徒たちにとって貴重な体験だ。建築や土木を仕事に考えている生徒だけでなく、将来を考える良い機会となった」と語った。今後実施する出前授業では作業内容の実体験、技能者などとの意見交換を実施する。同校の出前授業は2018年2月ごろの実施を予定している。

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