【名建築を味わい 語り合う】YKKAPが自由学園明日館にてイベント開催 建築家・田根剛氏が講演  | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【名建築を味わい 語り合う】YKKAPが自由学園明日館にてイベント開催 建築家・田根剛氏が講演 

 YKKAPは15日、東京都豊島区の自由学園でイベント「ARCHITECTURE MEETS…」を開き、建築家の田根剛氏(アトリエ・ツヨシ・タネ・アーキテクツ代表)が講演した。テーマは「Archaeology of the Future」。ゼネコンや設計事務所などから約110人が集まった。
 田根氏は講演で、設計を手掛けたエストニア国立博物館、東京都世田谷区の住宅・Todoroki House in Valley、弘前煉瓦倉庫美術館、シチズン時計のインスタレーション・Light is Timeなどを紹介した。
 続いて、それらの作品を手掛ける中で、建築の意義について「時間と記憶、場所と空間という2つの対立軸がある。時間は過去から未来に一方向に進み、記憶は過去にさかのぼれる。場所は固有のもので動かせず、空間は分割したり広げたり変化が可能だ。しかし、これらの違いはあいまいで、そのあいまいな部分を橋渡しできれば、建築にただの建造物以上の意味を与えられる」などと持論を展開した。
 同イベントは、名建築を味わいながら建築について語り合い、より顧客に寄り添った提案活動に生かすことを趣旨とする。会場となった自由学園の明日館は、フランク・ロイド・ライトによる設計で、国の重要文化財。

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