【JIA建築家大会2019】メインシンポジウム開催 歴史的建造物の保存や利活用を多角的に議論 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

公式ブログ

【JIA建築家大会2019】メインシンポジウム開催 歴史的建造物の保存や利活用を多角的に議論

 日本建築家協会は18日、「JIA建築家大会2019青森 in HIROSAKI」のメインシンポジウムを開いた。「津軽からの再生-生きつづける近代建築とまちづくり-」をテーマに、前川建築など多くの歴史的建築物がある弘前をキーワードに、歴史的建造物の保存の意義や再生・利活用、リノべーションによるまちづくりをグローバルな視点も含めて多角的に議論した。
 青森県弘前市の弘前市民会館で開かれたシンポジウムでは同市でプロジェクトを手掛ける建築家の田根剛氏が「Archaeology of the Future(未来の記憶)」と題して基調講演した。吉野町煉瓦倉庫を改修して活用する「弘前れんが倉庫美術館」などのプロジェクトを通して、未来に向けて建築をつくる思考の過程を紹介した。
 続いて、稲葉信子筑波大世界遺産専攻教授が「世界遺産と近代建築」をテーマに基調講演し、遺産保護のあり方や、環境問題との関わりなどについて解説した。
 基調講演後には、北原啓司・弘前大大学院地域社会研究科長・教授をコーディネーターに、田根、稲葉の両氏、建築家の古谷誠章早稲田大学教授、前川建築設計事務所の橋本功所長、志村直愛東北芸術工科大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科教授が、歴史的建造物の保存・再生、地方都市のまちづくりなどについて討論した。

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら