【東北電力】自動追尾ドローンで送電線点検 業務の安全性向上・効率化に期待 本格導入に向け検討 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【東北電力】自動追尾ドローンで送電線点検 業務の安全性向上・効率化に期待 本格導入に向け検討

 東北電力は、ドローンによる送電線自動追尾点検を試行的に導入する。保守点検業務の安全性向上や効率化が期待され、今後、送電設備の保守点検への本格導入に向けてさらに検討を進める考えだ。

ドローンによる「送電線自動追尾点検」を実証実験

 送電線の点検は、作業員が送電線に乗り出して移動しながら異常の有無などを目視点検しており、高所作業時の安全対策や点検個所を停電させる必要があり、多くの労力と時間を費やしている。ドローンを活用する場合も、これまでは風で揺れる送電線とドローンとの適切な距離を確保するための特殊なセンサーが必要だったため、その重量から長時間の運航は難しいとされてきた。
 これらの課題を踏まえた今回の取り組みでは、NECが開発したドローン用送電線自動追尾撮影ソフトウェアを活用し、地上装置に入力した飛行経路をもとに、簡単な操作で自律飛行するドローンに搭載したカメラが送電線を自動検知することで、鮮明に撮影できる。ドローンが送電線と適切な距離を確保しながら安定的に自律飛行させることも可能だ。搭載機器の軽量化によって長時間の運航もできる。

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