【九州整備局】アイランドシティで現場見学会を開催 高校生39人が橋梁工事を間近に実感 | 建設通信新聞Digital

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【九州整備局】アイランドシティで現場見学会を開催 高校生39人が橋梁工事を間近に実感

 九州地方整備局が整備を進めている「博多港(アイランドシティ地区)道路橋梁上部工事」の現場見学会が10月31日、福岡市内で開かれた。参加したのは大牟田高校土木科の2年生39人。福岡県建設業協会(松本優三会長)の協力で実施した。生徒は、橋梁工事がどのように進められているかを熱心に見学し、初めて見る土木工事現場を実感した。
 同工事は、福岡高速1号線香椎浜ランプ付近とアイランドシティを結ぶ自動車専用道路福岡高速6号線(長さ約2.5㎞)のうち、港湾整備事業区間約1.1㎞となる。6工区の分割発注で、1工区を三井住友建設・みらい建設工業JV、2工区を五洋建設・ドーピー建設工業JV、3工区をIHIインフラシステム・三井造船鉄構エンジニアリング・名村造船所JV、4工区を横河NSエンジニアリング・横河ブリッジJV、5工区を川田建設、6工区をあおみ建設が担当している。働き方改革の取り組みとして、3、4工区以外は、休日確保評価型の試行工事で、週休2日か4週8休を目指し工事を進めている。
 この日は、九州整備局博多港湾・空港整備事務所が同工事の施工状況や概要、スケジュールなどを説明し、1工区から6工区を順番に見学した。1、2、5工区では、構造形式にPC中空床版を採用し、主桁内部に多角形の発泡スチロール(EPS)を設置することで従来の支間長を伸ばして橋脚数を減らすなどのコスト縮減を図っている。
 見学した生徒は、「夢である現場監督を目指して就職活動を頑張りたいと改めて思った」と建設業への意欲を高めた。同校の堂本和希教諭は、「生徒や教諭にとって授業で体験できないことを知る貴重な機会であり、例年現場見学を通して建設業への就職を希望する生徒が増える傾向にある」と述べた。
 上部工工事の進捗率は、臨海部が約76%、渡海部が約68%、アイランドシティ部が約56%となり、2020年夏ごろの上部工工事完了を目指している。

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