【業界の"働く"を考える】建コン協若手の会がセミナー開催 異業種企業の働き方から学ぶ | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【業界の“働く”を考える】建コン協若手の会がセミナー開催 異業種企業の働き方から学ぶ

 建設コンサルタンツ協会の業界展望を考える若手技術者の会(若手の会、伊藤昌明代表)は15日、東京都千代田区のパソナグループ本部ビルで「建コン業界の“働く”を考えるセミナーwithパソナ」を開いた。「社員が誇れる働き方を実現するために」をテーマに、制度と環境の両面からパソナグループの取り組み事例を学んだ。
 先進的な働き方を実践している異業種の企業に学びを得ながら、建設コンサルタント業界のあるべき働き方を“開拓”する取り組みの第3弾となる今回は、全国から約40人が参加した。
 冒頭あいさつした伊藤代表は「建設コンサル業界の働き方改革は長時間労働をどうするかに終始し、若手社員や一人ひとりの技術者がどんな働きがいを持って、どういう生き方をするのかというポジティブな議論がなかった。誇らしい働き方とはなにかという議論がそもそもあるべきではないのか」と提起した。
 キーノートとして同会委員の青柳竜二氏も、若手社員を対象にウェブ調査した「シゴト観」に関するアンケート結果や、今回の参加申込者に実施した事前アンケートの結果などを踏まえながら、「“誇れない仕事”をしている人の共通点として、会社任せになっていないか。誇らしい仕事をしている人は『自分の軸=価値観』を持っている人ではないか」との仮説を提示。
 その上で今回のセミナーの意義として、「トップとの信頼関係を構築し、働きがいのある組織をつくろうとしているパソナグループに、その取り組みの背景、思いや自社に落とし込むためのポイントを学ぶこと。セミナーを通して『自分の軸=価値観』を考えてみること。オフィス見学を楽しみ、理想を高めること」を挙げた。
 セミナーでは、パソナグループHR・アドミ本部の奥山真栄グループアドミ部部長が、参加者同士のコミュニケーションを促しながら、同社の企業理念を説明するとともに、全員参加型人材育成制度や多様なライフスタイルに合わせた働き方の支援など、社員の幸福度やパフォーマンスを高める具体的な取り組みについて紹介した。同社のオフィスとグループ会社が運営するパソナ大手町牧場の見学もあり、参加者は環境面での取り組みを実際に体感していた。

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