【鉄筋出来形自動検測システム】三井住友建設らが開発 計測~帳票作成までリアルタイムで自動出力 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【鉄筋出来形自動検測システム】三井住友建設らが開発 計測~帳票作成までリアルタイムで自動出力

 三井住友建設と日立ソリューションズ(東京都品川区、星野達朗社長)は、TOFカメラを活用した鉄筋出来形自動検測システムを共同開発した。TOFカメラを搭載したタブレットなどで撮影するだけで、鉄筋径・配筋間隔の計測、帳票作成までをリアルタイムで自動出力できるため、従来の計測方法に対して施工管理者が検測作業に拘束される時間が3分の1に短縮できるという。

TOFカメラ仕様例

 システムは、デジタルカメラなどに使用され色彩を判別することが可能なRGBカメラと、対象物に照射した光が反射して戻ってくるまでの時間から距離を計測できるTOFカメラを活用した。2つのカメラで撮影した画像を合成することで、鉄筋径と配筋間隔を計測する。
 TOFカメラを利用することにより、RGBカメラだけでは判別が困難だった多段配置された鉄筋でも、的確に対象の鉄筋を抽出して計測することが可能となる。計測結果はデータとして記録し、検査写真、帳票を自動作成する。高度な技術が不要なため、誰でも容易に検測できるようになり、人手不足解消に貢献する。

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