【JAPIC・欧州視察報告会】MaaSによるモビリティー・ネットワーク構築と街の活性化 テーマに説明 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【JAPIC・欧州視察報告会】MaaSによるモビリティー・ネットワーク構築と街の活性化 テーマに説明

 日本プロジェクト産業協議会(JAPIC、宗岡正二会長)は21日、東京都中央区の鉄鋼会館で欧州視察報告会を開いた。
 約180人が参加し、石田東生筑波大名誉教授をリーダーとしたJAPIC会員のヘルシンキ、パリ、ストラスブール・エルスタイン視察から得られたMaaS(モビリティーのサービス化)の先進事例を共有した。
 今回のテーマである「モビリティー・ネットワーク構築と街の活性化」に沿って、石田教授が総括的に視察内容を説明した。
 冒頭、モビリティネットワークとMaaSは日本と世界をつなぎ、成長と安心を実現する「概念的な環」、近隣諸国と国内のネットワークを高める「物理的・機能的な環」を形成する上で不可欠であると強調した。
 その上で視察先の特徴に触れながら、MaaSに対する各地の共通の印象として「環境負荷の軽減やQoL(生活の質)の向上などを通じた美しく活気あるまちを目指すという明確なビジョン」とともに、財源面や都市連携などで「それを支える制度」や官民連携による大規模実験などの「柔軟なアプローチ」を実感できたと振り返った。
 その後、視察メンバーである牧村和彦計量計画研究所理事、栗野盛光慶応大経済学部教授、安東弘泰筑波大システム情報系社会工学域准教授、金井豊JAPIC事業企画部長、丸川裕之JAPIC専務理事が視察内容を詳細に報告した。
 最後に視察メンバーと小池淳司神戸大大学院工学研究科市民工学科専攻教授が意見交換、質疑応答を行った。

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