【虎ノ門ヒルズ・オフィス棟】「ビジネスタワー」が竣工 虎ノ門ヒルズエリアが真の国際新都心に | 建設通信新聞Digital

5月8日 水曜日

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【虎ノ門ヒルズ・オフィス棟】「ビジネスタワー」が竣工 虎ノ門ヒルズエリアが真の国際新都心に

 虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合(東京都港区)は21日、約17万3000㎡の複合ビル「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」の竣工式を港区の現地で開いた。参加組合員と設計は森ビル、デザイナーは外装がインゲンホーフェン・アーキテクツ、内装はワンダーウォールのほか、施工は大林組、きんでん、三機工業、斎久工業が担当した。4月の開業を予定している。
 神事では同再開発組合の佐藤茂理事長、森ビルの辻慎吾社長、大林組の蓮輪賢治社長ら関係者が玉ぐしをささげ、工事の完成を祝った。佐藤理事長が蓮輪社長に感謝状を手渡した。

感謝状を受け取る蓮輪社長

 施設は、5-36階を総貸室面積約9万6000㎡の大規模オフィス、地下1階から地上3階に約7600㎡の商業施設を備えた。計画中の日比谷線新駅虎ノ門ヒルズ駅、銀座線虎ノ門駅と地下通路で連結し、1階に空港リムジンバスや都心と臨海を結ぶBRT(バス高速輸送システム)も発着可能なバスターミナルを設けた。
 グローバルビジネスセンター形成に向け、約3800㎡の会員制インキュベーションセンター「ARCH」を4階に開設する。ミーティングルームやコワークスペース、スクールルームなどを配置し新規事業創出に特化した拠点を目指す。地下3階には、虎ノ門ヒルズエリア内に電気と熱を供給する独自のエネルギープラントを設置した。
 佐藤理事長は「この事業の完成で、虎ノ門の街全体の価値向上に貢献できたと確信する」と完成を祝った。辻社長は「ビジネスタワーは、虎ノ門ヒルズエリアを真の国際新都心に進化させるかぎになる」と述べた。
 大林組の大林剛郎会長は「着工以来、建築土木の技術部門が一丸となって誠心誠意工事に取り組んできた。ビジネスタワーが虎ノ門ヒルズのシンボルとなり、多くの方々に愛されることを期待する」とコメントした。
 規模はS・RC・SRC造地下3階地上36階建て延べ17万2925㎡。高さは185m。2015年6月の国家戦略特別区域特定事業認定、同7月の都市計画決定を経て、17年2月に着工、20年1月に竣工した。
 建設地は港区虎ノ門1-17-1ほかの敷地1万0065㎡。
 14年に誕生した虎ノ門ヒルズ森タワーと、今回竣工したビジネスタワー、建設中のレジデンシャルタワー、ステーションタワーが加わることで、虎ノ門ヒルズは区域面積7.5ha、延床面積80万㎡に拡大する。

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