【福建協】女性活躍へ意見交換会 課題・解決策を経営トップに提案 女性ネットワーク形成へ | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【福建協】女性活躍へ意見交換会 課題・解決策を経営トップに提案 女性ネットワーク形成へ

 福岡県建設業協会は7日、福岡市内のホテルで、県内で活躍する女性技術者ら約40人による意見交換会を開いた。女性活躍に向けた課題や解決策を話し合い、団体や経営トップに提案した。これを機に同協会は、女性によるネットワークづくりを展開していく方針だ。
 福岡県内の建設企業が中心となった女性ネットワークはこれまでなかった。冒頭、同協会の高藤元太郎労務委員長は、「女性活躍に向けて県内企業が協力し行動するきっかけにしたい」と開催趣旨を説明した。この日は、同協会のほか、福岡県土木組合連合会、福岡県電気工事業工業組合、福岡県造園業協会の所属企業の女性職員が参加した。
 意見交換では、理想の労働環境を描き、その阻害要因と解決策をグループワークで討議した。
 多くのグループが会社に意見する機会が少ないことを課題に挙げ、課題解決としてアンケートの実施や、要望提案した人への評価、社長室でのランチなど具体策が上がった。また、現場技術者からの「襟に化粧がつく」「サイズが合わない」「女性向けもデザインされているが、赤やピンクが強調され、奇抜」といった作業着の不満に対し、「女性に意見を聞いてデザインし、本人が選べるようにしてほしい」と提案した。
 このほか、男女別のトイレ、休憩室の充実。育休が取りやすい環境整備、男女差のない人事評価などが課題に挙げられた。
 参加した経営トップらに提案する形で発表し、経営トップからは「できることから少しずつやる」と前向きな反応が示され、同協会の黒木篤理事長も「発信することで世の中の認識を変えていくことが大切だ」と強調した。また、後援した福岡県人づくり・県民生活部男女共同参画推進課女性活躍推進室の柳瀬留美室長は「建設業はなくならない産業。だからこそ時代に合わせ変わり続ける必要がある」と述べ、積極的に意見し提案する姿を評価した。
 
 
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