【産学連携で成果】小松マテーレと東大隈研究室 SPLの展示会・シンポで世界に誇れる事例を紹介 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【産学連携で成果】小松マテーレと東大隈研究室 SPLの展示会・シンポで世界に誇れる事例を紹介

 小松マテーレと東京大学の隈研吾研究室は20日、2013年3月から取り組んできた共同プロジェクトの研究拠点「サスティナブル・プロトタイピング・ラボ」(SPL)の展示会・シンポジウムを開いた。14年から開催しており、今回は隈氏の東大教授退官に伴う総決算として開いた。
 隈氏は、シンポジウムに先立つメディア説明会で、耐震補強に使用できる炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」や、新しい国立競技場の前面広場のインターロッキングブロックに使用した多孔質セラミックス「グリーンビズ」、同競技場の天井ひさしに設置したプランターに使ったバサルトファイバー、炭素繊維でつくったランプシェードなど、小松マテーレとのプロジェクトで生まれた実事例を挙げながら「企業と大学のコラボレーションで環境の時代にあった新しい成果を上げ、世界に誇る事例ができた」と語った。
 シンポジウムでは、伊香賀俊治慶応大教授が建築物を木質化することによる人間の健康や生産性への影響の研究結果を報告し、馬郡文平東大特任教授がコンビニエンスストアなどでの省エネ性能向上のための取り組みを紹介。隈氏は、健康や環境に貢献する取り組みに活用できる新しい素材の誕生に期待を寄せた。
 
 
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