【本・土木遺産VI】完結編 アメリカ・オセアニア地域 18カ所紹介 世紀を超えた英知学ぶ 建コン協 | 建設通信新聞Digital

5月21日 火曜日

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【本・土木遺産VI】完結編 アメリカ・オセアニア地域 18カ所紹介 世紀を超えた英知学ぶ 建コン協

 米国を象徴する巨大ダム、フーバーダムがわずか5年で完成できたのはなぜか。インカ帝国を支えた5万㎞もの道路網はどうして使われなくなったのか……。より良い生活を営むため、その時代最高の技術と労力を注ぎ込んで造られた土木施設。その中にはいまなお、使い続けられ日々の暮らしを支える歴史的価値の高い建造物も少なくない。
 こうした世紀を超えて現代のわれわれが学ぶべき英知の結晶とも言える「土木遺産」を読み解くシリーズの第6弾にして完結編となる本書では、南北アメリカとオセアニア地域の土木遺産18カ所を3部構成で紹介する。
 近代化による経済発展を支え、その土地の文化や生活に根差す中で世界的なランドマークとして親しまれる施設や現役として変わらずに重要な役割を果たす施設、また過去の栄華や独自の思想をいまに伝える施設など、バラエティーに富む施設一つひとつが造られた時代背景や経緯、その効果、技術的特徴などを丹念に説明。当時の図版など貴重な資料とともに、現在の姿を鮮やかな写真で映し出す。日本での類似施設や現地を訪れた時に役立つミニ情報も収録しており、知的好奇心を存分に満たしてくれる格好のガイドブックともなる。(ダイヤモンド社・2000円+税)
 
 
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