【日本道路ら】高速道路工事現場の安全性確保へ 現場入場車両通知システムを開発、運用開始 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【日本道路ら】高速道路工事現場の安全性確保へ 現場入場車両通知システムを開発、運用開始

 日本道路とピー・エム・シーは、現場入場車両通知システム「via-Argus(ウィアアルゴス)」を開発し、現場での運用を開始した。車線規制を伴う高速道路などの工事で、工事車両の安全な入場や一般車両の安全性向上を目的に開発されたシステム。ウェブ上で現場入場車両の情報を登録するだけで、車両にセンサーなどを搭載せずに現場へ入場する工事車両を判別でき、誘導員などへのリアルタイム通知や一般車両への注意喚起なども可能としている。

現場での稼働状況

 同システムは、昼夜問わずナンバーで車両を自動認識できる赤外線カメラを現場の車両入り口手前に設置し、事前に登録された車両を検知するとスピーカー付回転灯が点灯するとともに、誘導員が持つタブレット端末に入場車両の情報が表示される。
 ナンバーの解析処理にはディープラーニング技術を応用することで高い精度での検知を実現しており、また通信障害などを考慮して無線とインターネット回線を併用したシステムとしている。
 実際の施工現場で実施した検証では、走行速度時速50-100㎞の車両に対して100%の認識率を確認している。今後は、5G(第5世代移動通信システム)の活用も検討しており、情報通信の遅延防止や大容量データの活用なども含め、さらなる安全向上を目指すとしている。
 
 
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