【すてきな仲間と巡り会い】飛島建設・壽松木一哉さん 夢に描いた南極観測隊任務を振り返る | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

公式ブログ

【すてきな仲間と巡り会い】飛島建設・壽松木一哉さん 夢に描いた南極観測隊任務を振り返る

 第61次南極地域観測隊として2019年12月30日から20年2月3日まで任務に当たった。
 「夢にまで描いた南極観測隊の任務が終了した。得がたい経験とたくさんのすてきな仲間に巡り会うことができ、大きな人生の糧となった」と振り返る。普段は建設業に関連する以外の人と会う機会は少ないが、研究者、医者などさまざまな業種の専門家と一緒に仕事したことが特に心に残った。「自分たちが当たり前だと思っていたことが、別の目線から見ると違っていた。とても刺激的だった」と話す。
 今回は、南極観測史上最大規模の海洋観測を実施したため、夏作業期間は例年よりも短かったが、予定していた工事はすべて無事完了した。実施作業のうち、 メインとなったのは昭和基地の基本観測棟放球デッキ建設。59次隊までに完成した基本観測棟の南西側2階に放球デッキを建設し接続した。国内で仮組検査を行い、 鉄骨、鉄筋、型枠などすべての資材を持ち込み現地で取り付けた。
 「チームを1つのベクトルに向かって動かすことと、マネジメントすることがわれわれ飛島建設の社員に課された大きな使命だった」とし、観測隊員を取り仕切る難しさを感じたという。
 オーロラや美しい星空を眺めることができたのも良い思い出だ。「見たことのない世界を見ることができ楽しかった」と頬を緩めた。

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら