【東京都市大】蛇型ロボに組込みコスト大幅カット 水道管肉厚リアルタイム測定技術を開発 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【東京都市大】蛇型ロボに組込みコスト大幅カット 水道管肉厚リアルタイム測定技術を開発

 東京都市大学工学部機械工学科の大塚年久教授らは、水道配管などの減肉部の位置と肉厚を簡単にリアルタイムで測定できる技術を開発した。コストを超音波探傷法の10分の1程度に低減できる。検査会社などと連携し、蛇型ロボットなどに組み込み、実用化を目指す。

実験装置

 水道管などの肉厚はこれまで、超音波探傷法などが採用されているものの、管の表面を磨くといった処理が必要で、作業者の手間と熟練度が求められ、測定には時間と費用がかかっていた。
 開発した技術は、ステンレス鋼材製の配管表面に2本の針を立て、そこに電気を流すことで発生する磁束密度を測定し、得られたデータからリアルタイムで減肉部の位置や肉厚を予測できる。蛇型のロボットに組み込めば、端子が自動的に管外部を移動できるため、人が入れないスペースや、人が近づけない原子力発電所内の配管の厚さを連続的に測定するといったことが可能になる。

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