【SDL卒業設計】「母、或イハ街」日本一に芝浦工大藤澤さん | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【SDL卒業設計】「母、或イハ街」日本一に芝浦工大藤澤さん

藤澤さんの提案模型


 国内最大規模の卒業設計コンクール「せんだいデザインリーグ(SDL)2024卒業設計日本一決定戦」の公開審査が3日、仙台市のせんだいメディアテークで開かれ、応募470作品の中から、藤澤悠介さん(芝浦工大)の「『母、或イハ街』-守られながらも開かれた母子寮の提案」が日本一に選ばれた。2位は根城颯介さん(京大)の「明日の記念碑」、3位は山縣真衣子さん(明大)の「日常と記憶喪失」だった。
 「母、或イハ街」は、長野県松本市内の商店街に接する駐車場の敷地や介護福祉施設などを活用し、閉鎖的な在り方を改善した母子生活支援施設の整備を提案した。地域住民を庇などで敷地内に呼び込み、裏側にある公民館や親水広場へと導きつつ、母子が利用する就労継続支援施設や住居を地域住民の動線と分けて配置することで、地域が自然に母子を見守れる空間などを構築するという。

 藤澤さんは、審査員長を務めた大西麻貴o+h共同代表から表彰された後、「今回の受賞により、テーマとして扱った母子寮が、社会的に少しでも知ってもらうきっかけになったらうれしい」と語った。

 総評で大西審査員長は「ここで得た体験や思いを基に、飛躍した姿を見せてほしい」と語った。

 仙台建築都市学生会議が主催する「せんだいデザインリーグ」は、学校やエリアの枠を越えて、全国で建築を学ぶ学生の卒業設計を仙台市に一堂に集め、開かれた大舞台で日本一を決めている。22回目となった今回の審査は、応募全作品の中から予選、セミファイナルを経て、ファイナルに進出した11作品のプレゼンテーションなどを踏まえて、上位3作品と特別賞2作品を決めた。

 特別賞は水野翔太さん(大阪公立大)の「『blind urbanism』-触常者の三原則-」と池田公輔さん(東京都市大)の「『追憶の裂け目』-ホテル芦屋・清風荘“復築”による転生計画」。
 

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