国内最大規模の卒業設計コンクール「せんだいデザインリーグ2020卒業設計日本一決定戦」の代替企画となる「SDL:Re2020」が開かれ、岡野元哉さん(島根大)の「出雲に海苔あり塩あり~岩海苔と神塩の生産観光建築~」が日本一に選ばれた。岡野さんは審査員賞(野老朝雄氏)とのダブル受賞となる。日本二は丹羽達也さん(東大)の「都市変化の建築化」、日本三は関口大樹さん(慶大)の「建築と遊具のあいだ」をそれぞれ選定した。
審査は金田充弘東京藝術大准教授と美術家の野老氏、建築家の冨永美保氏と永山祐子氏らが担当。初日は全作品から100点、2日目は20点に絞り込み、以降はテレビ電話などを使って対話しながら審査した。
日本一に選ばれた「出雲に海苔あり塩あり」の舞台は、島根県出雲市内の大社港。既存堤防上に地域特産の岩海苔と神事などにも使われる塩の生産・加工機能と、それらを生かしたレストランなどの飲食・観光機能との3階建ての複合施設整備を提案した。
* *
残る各審査員賞は次のとおり(敬称略)。
〈審査員賞・永山氏〉Otome-ura・表裏一体都市=服部秀生(愛知工大)。
〈同・金田氏〉嗅い=和出好華、稲坂まりな、内田鞠乃(いずれも東大)。
〈同・冨永氏〉TOKIWA計画=丹羽達也(東大)。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら