【せんだいデザインリーグ】卒業設計日本一は佐藤さん(京大) 建築都市学生会議 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【せんだいデザインリーグ】卒業設計日本一は佐藤さん(京大) 建築都市学生会議

日本一に選ばれた『磯に生きるを灯ス』


 国内最大規模の卒業設計コンクール「せんだいデザインリーグ2022卒業設計日本一決定戦」の公開審査が6日、仙台市内のせんだいメディアテークで開かれ、佐藤夏綾さん(京大)の『磯に生きるを灯ス』が日本一に選ばれた。日本二は鎌田彩那さん(武庫川女子大)の『なびくみち あままで届き うづもれぬ 保久良山道 保全計画』、日本三は饗庭優樹さん(立命館大)の『水トノ共生作法 針江集落のカバタの集積による失われた水との暮らし・集落拠点の再建』だった。

 全国で建築を学ぶ学生の卒業設計作品を一堂に集め、公開審査で日本一を決めるこのイベントは、仙台建築都市学生会議が主催したもので、20回目となった今回は、建築家・藤本壮介氏(藤本壮介建築設計事務所代表)らが審査を担当した。

 全国100校の大学・専門学校から623点の応募登録があり、うち405作品が出展。4段階の審査を経てファイナル進出11作品を絞り込み、公開審査当日は制作者によるプレゼンテーションと審査員とのディスカッションを踏まえて討論し、上位3作品と特別賞2作品を決めた。

 佐藤さんの『磯に生きるを灯ス』は、日本有数の捕鯨基地として栄え、東日本大震災で被災した宮城県石巻市にある鮎川漁港全体のミュージアム化を設計。捕鯨解体場を開放的に建て替えるとともに、漁業見学施設となる水上桟橋や展望台、漁師コミュニティーの活性化を促す番屋などを設けることで、海に密接な地域の“なりわい”の伝承を後押しするとした。

 特別賞は次のとおり(敬称略)。
 ▽機械と人の大樹 アキバ的精神のアイロニ=小村龍平(東京理科大)▽建築の生存本能=須佐基輝(明大)。


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