【事業概要】近畿地方整備局紀の川ダム 堰堤設備修繕や操作盤の更新などを発注へ | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【事業概要】近畿地方整備局紀の川ダム 堰堤設備修繕や操作盤の更新などを発注へ

 近畿地方整備局紀の川ダム統合管理事務所は、2020年度の事業概要を公表した。奈良県五條市の猿谷ダム関係では、「池津川取水堰堤設備修繕工事」を発注するほか、同川上村の大滝ダムでは「放流警報設備設置工事」を予定している。

池津川取水堰堤

 猿谷ダムに導水している川原樋川流域の池津川取水堰堤は、老朽化が進んでおり、開閉装置の不具合が発生している。このため、「池津川取水堰堤設備修繕工事」では制水ゲートや導水路排砂ゲートを修繕、操作盤を更新する。
 猿谷ダムの概要は、堤高74m、堤頂長170m、総貯水容量2330万m3の重力式コンクリートダム。「十津川・紀の川総合開発事業」の一環として1958年3月に完成し、利水を目的する。
 大滝ダムの放流警報設備は、交換の目安時期が近づいている。現在の設備が総務省の無線設備規則の新基準に対応していないことから22年以降は使用できなくなるため、設備を取り替える。
 大滝ダムの概要は、堤高100m、堤頂長315m、総貯水容量8400万m3の重力式コンクリートダム。59年の伊勢湾台風をきっかけに計画され、2013年3月に完成。洪水調節以外に利水機能も担っている。
 このほか、両ダム貯水池維持管理の一環として、流木の処理作業(引上げ作業、運搬処分など)やダムに貯まった土砂の撤去作業を実施する工事を公告する予定だ。

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