【データ整理業務を請負】フォトラクション AIオペレーターによる建設BPO事業を立ち上げ | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【データ整理業務を請負】フォトラクション AIオペレーターによる建設BPO事業を立ち上げ

 フォトラクション(東京都中央区、中島貴春代表取締役CEO)は、建設業向け生産支援クラウドサービス『Photoruction』に入力したデータを自動で整理する建設業特化AI(人工知能)『aoz cloud』(アオズクラウド)と専門オペレーターによる「建設BPO(外部委託)」事業を立ち上げる。既に3~4社で試行しており、ニーズを捉えながら請負範囲の拡大を図る。
 Photoructionは、写真や電子黒板、書類、図面、業務指示、各種検査、工程表などのデータ整理や資料作成を1つのアプリで扱うことが可能で、3次元CADビューや基幹システム連携といった機能も取り入れ、利用現場は全国で5万現場を超えた。Photoructionで集めたデータをアオズクラウドに集約してAIが自動でデータを整理するシステムとして開発を進めてきた。ただ、「AIで自動化できる業務には限界がある。写真の属性情報の入力などで100%の精度を出すためには、どうしても人が補助しなければならない」(中島代表取締役)という。
 建設BPOではPhotoructionで取り込んだデータを基に、AIが入力しきれない部分の入力作業などをクラウド経由でフォトラクションが請け負い、完全にデータが整理された状態で引き渡す。当面、工事写真台帳の作成や書類のデータ化、配筋検査野帳の作成、積算情報の設定、検査における会社の割り振りなどの事務作業を請け負う。これにより、現場から事務所に戻っての写真整理や台帳作成が不要になるほか、黒板情報のデータ管理が可能になるなど生産性向上につながる。
 同社は今回、Photoructionの開発・強化や建設BPO立ち上げのための資金としてスパークス・グループの「未来創生2号ファンド」、DBJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、個人投資家を引受先とする第三者割当増資で総額5億7000万円を調達した。

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