【街灯使用も】大林道路ら ソーラーパネル内蔵型ガラス導光板ユニット「SOLARWAY」開発 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【街灯使用も】大林道路ら ソーラーパネル内蔵型ガラス導光板ユニット「SOLARWAY」開発

 大林道路と早水電機工業(神戸市、藤井純一代表取締役)、宮吉硝子(名古屋市、立木彰社長)の3社は、ソーラーパネル内蔵型ガラス導光板ユニット「SOLARWAY(ソーラーウェイ)」を開発した。透過性・耐候性に優れた高透過ガラスをLEDで自発光させる「ガラス導光板」と滑り止め加工を施した「ノンスリップ仕上げ強化ガラス」に太陽光パネルを組み合わせた製品で、発電した電気は導光板の点灯だけでなく、街灯や散水設備の電源などにも使うことができる。

ソーラーウェイの構造図


 同製品は、再生可能エネルギーへの関心が高まる中、太陽光パネルを路面に埋め込み、街中で必要とされる電気を供給することを目的として開発された。路面に埋設することで景観を損なわず、複数のパネルを組み合わせることで発電量を大容量にすることができる。

 蓄えた電力は、導光板の発光以外にも非常時の電源や携帯の充電、ミストシャワーや防犯カメラ、デジタルサイネージの電源など、街中で電気が必要とされるさまざまな場面で活用することも可能だ。導光板のデザインは文字や模様、QRコードなどシーンにあわせたものを制作できる。

 同製品は東京都環境局の「都有施設における再生可能エネルギー見える化モデル事業」に採用され、3月から東京都江東区の東京ビッグサイト敷地内に設置されている。発電量やCO2削減量は現地のバッテリー収納BOXに表示されているほか、専用ホームページでも公開されている。

 沖孝二早水電機工業専務取締役は「独立電源として活用できることがメリットであり、公園など屋外で電源が求められる場所などで活用できる」と説明。相本正幸大林道路執行役員技術部長は、「さまざまな活用方法を見いだして展開に努めていきたい」としている。

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