【大人2人が約30分で設置可能】帝人フロンティアの陰圧エアロシェルター 8月下旬から発売 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【大人2人が約30分で設置可能】帝人フロンティアの陰圧エアロシェルター 8月下旬から発売

 帝人フロンティアは、災害対策用や医療用の超軽量大型テント「エアロシェルター」に排気機能を備えた空気清浄装置を設置して内部を陰圧状態に保ち、ウイルスによる2次感染リスクを低減する陰圧エアロシェルターを開発し、8月下旬から発売する。感染症の疑いのある患者の検査や診察用スペース、発熱者の待機室、一時的な隔離施設に使用できる。
 同製品は乾燥時の重さが約38㎏、空気の注入により膨らませた時の大きさは幅8400mm、長さ6570mm、高さ3900mm、テント内部の有効面積は約40㎡となっている。
 感染症対策として、内部の気圧を外部より約3パスカル低い状態に保ち、テント内の空気の流出を低減する。さらに、空気清浄装置に搭載する酵素HEPAフィルターを通して、テント内部の空気を浄化しつつ、1時間当たり6回以上の換気を確保してCDC(米国疾病予防管理センター)のガイドラインをクリアした。
 取り扱いも簡便化した。平常時は幅700mm、長さ700mm、高さ800mm程度にたたんで保管し、使用時は開梱からテント設営、空気清浄装置への接続まで、大人2人が約30分で設置できる。そのほか、部屋割りができるファスナー脱着式の間仕切り、独立電源、抗ウイルス加工・防炎加工の内幕、スポットエアコンに対応する熱風の排気口も備える。
 本体価格は380万円(税別)。2020年度に5機、25年度に30機の販売を目指す。

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