大建設計が進めていた同社東京ビル(東京都品川区)のリニューアルが完了し、29日に記念講演会が同ビルで開かれた。リニューアルは、2018年に迎えた創立70周年を契機にスタート。同社の平岡省吉社長は、「社員が働きやすい環境整備、ダイバーシティーに対応する空間を目指してきた」とし、引き続き、豊かな発想を生み出す“社員ファースト”の環境づくりに意欲をみせた。
ICTの活用を進める一方、豊かなコミュニケーションをより充実させるため、リフレッシュルームやクリエーティブルーム、バーコーナーなども設置している。
「歴史と文化を継承する魅力的な街づくり-都市という『物語』の中で-」をテーマに講演した、NTT都市開発の楠本正幸顧問は、「建築は完成すると一段落だが都市はエンドレスだ。壮大な物語の中でわれわれが手掛けられる部分はワンフレーズに過ぎないが、長い歴史の中で積み重ねられてきた人と都市の関係性を丁寧に読み解き、将来につなげていくことが、われわれの使命だ」と、本質を見極めた都市づくりの重要性を訴えた。