【高砂熱学工業が協力】ispaceの月面経済圏構築プログラム 月着陸船の最終デザインを公開 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【高砂熱学工業が協力】ispaceの月面経済圏構築プログラム 月着陸船の最終デザインを公開

 ispace(東京都港区、袴田武史ファウンダー&CEO)は、地球の経済圏に月を取り込むための月面経済圏構築に向けたプログラム「HAKUTO-R」で実際に月に行く予定のランダー(月着陸船)の最終デザインを公開した。ランダーは、高砂熱学工業が持つ技術を利用した小型・軽量の水電解装置の搭載を予定する。
 ランダーは、着陸脚を広げた状態で幅約2.6m、高さ約2.3m、乾燥重量約340㎏で、ランダーの上部には約30kgの重さのペイロード(宇宙機に搭載する荷物)を搭載できる。科学探査や実証試験用の機器を搭載する計画となっている。
 水電解装置は、月面に存在するとされる水を分解し、ロケットの燃料や、宇宙空間で人が暮らすための酸素を得る手段として利用する。そのほか、ランダーは地球や宇宙空間、月を撮像するためのカメラ、航行中の姿勢を制御する装置や位置を把握するセンサー類、着陸時の誘導制御や衝撃吸収のための装置を運ぶ見込み。
 HAKUTO-Rは、月面着陸を目指す「Mission1」の打ち上げを21年に目指していたが、リスクを十分に下げるため、さらなる部品の製造とその試験・解析を行うとして、予定時期を22年2月に変更した。

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら