【既存の交通系ICカードを活用】フォトシンスと三井不動産 入退場認証の新サービスで協業へ | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【既存の交通系ICカードを活用】フォトシンスと三井不動産 入退場認証の新サービスで協業へ

 フォトシンス(東京都港区、河瀬航大社長)と三井不動産は、オフィスビルを中心とした入退場認証サービス「Akerun(アケルン)来訪管理システム」の協業をスタートさせた。

河瀬社長(左)と中村執行役員。左端のゲートはサービスのデモ機

 このサービスは、来訪者が使用している交通系ICカードとメールアドレスをひも付けて登録する。ビルの入退場管理者が来訪者に電子メールで入場を許可すると、ICカードでセキュリティーゲートを解錠できる仕組み。入館証などの受け渡しが不要で、入退場の履歴も管理ができる。既設のセキュリティーゲートにも後付け可能だ。
 河瀬社長は東京都内で開いた記者会見で「登録は、ネットと実際に出入りするゲートで完結する簡便な仕様にした。一度、認証して入退場すれば、他のビルでも入退場管理者に申請すれば認証が受けられる」と利点を説明した。「今後、導入ビルを増やし、登録したICカードでどこでも入退場できる社会を目指す」と意気込む。
 三井不動産の中村健和執行役員ビルディング本部副本部長は「フォトシンスとの協業は、ICTを活用した顧客満足度向上というミッション達成のかぎとなる。このサービスは複数施設で入退場認証でき、他の手段との使い分けや応用方法なども含めて協業の中で検討したい」と述べた。

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