【立会検査をリモートで】エコモット・中山組 遠隔臨場検査システム「Gリポート」を提供開始 | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

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【立会検査をリモートで】エコモット・中山組 遠隔臨場検査システム「Gリポート」を提供開始

 IoT(モノのインターネット)専業のソリューションベンダー「エコモット」(札幌市、入澤拓也代表取締役)と、札幌市の地場ゼネコン「中山組」(中山茂社長)は、発注者と受注者の立会検査をリモートで実施できる現場検査特化型遠隔臨場システム「Gリポート」の提供を始めた。土木市場を中心にレンタルで提供し、初年度に300台の出荷を見込む。

撮影画面と遠隔地で表示される映像のイメージ


 国土交通省が3月に建設現場での発注者による目視確認、段階確認、材料確認、立会を遠隔で実施できるようにする試行要領をまとめるなど、新型コロナウイルス対策などを契機に遠隔で臨場検査する動きが広がっている。

 Gリポートは、専用アプリがインストールされたAndroidスマートフォンと3軸ジンバル、ワイヤレスヘッドセットで構成し、現場担当者が施工状況などをスマートフォンで撮影し、遠隔地の監督者が映像で検査数値などを確認する。映像データは、高速通信ネットワークを経由して伝送するとともに、通信環境に合わせてデータサイズを自動調整する機能も持ち、途切れないクリアな映像と音声を届ける。配信映像を撮影者自身が確認しながら会話できるようハンディー撮影スタイルを採用することで、画角調整時に発生する無用なコミュニケーションや時間の浪費を削減できる。

 遠隔臨場検査では、メジャーの目盛りを確認する際にミリ単位の画像識別が必要になるため、焦点距離が固定されて撮影者が映像を確認できないウェアラブルカメラでは被写体を正確に捉えることが難しい。電子制御の3軸ジンバルを搭載しているため立ったままハンディー撮影できるなど、自由度の高い画角調整や被写体への高い追従性、手ぶれのない見やすい映像を実現する。

 アウトカメラとインカメラの切り替えもワンタッチで可能なほか、検査側のパソコンに検査記録として必要な画像や映像の記録・保存ができる。
 レンタル時には、Androidスマートフォンに専用アプリをインストールした状態で提供する。

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