【1日も早い整備を】足立敏之参院議員が熊本県球磨川のの川辺川ダム予定地を現地調査 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【1日も早い整備を】足立敏之参院議員が熊本県球磨川のの川辺川ダム予定地を現地調査

 2020年7月豪雨で氾濫した球磨川の治水対策として、熊本県に計画されていた川辺川ダムの建設再開の是非に注目が集まっている。発災後、熊本県南部を4度訪問している自民党の足立敏之参院議員は、「(同ダムの)整備計画の作成に携わった者として責任を感じている。1日も早く川辺川ダムの整備を進めてほしい」と語った。

建設予定地を視察する足立議員


 川辺川ダムについては、09年の旧民主党政権下で工事の中止が決定した経緯がある。それ以降、県では「ダムによらない治水」の検討を進めていたが、20年7月豪雨での被災をきっかけとして、球磨川流域の12市町村長が20日に「目標時期を定め川辺川ダムを含む抜本的な治水対策を講ずるべきである」と決議。25日には国と県、流域12市町村による治水対策の検証委員会がスタートしている。

 足立議員は24日に川辺川ダムの建設予定地を視察した。「1999年に完成した仮排水路トンネルの坑口や本体工事用の骨材製造設備・貯蔵施設などの基礎も確認でき、まさに本体工事着手直前にストップしたことが分かった」と説明。その上で、同じく旧民主党政権下で建設中止が決定された群馬県の八ッ場ダムを引き合いに、「八ッ場ダムは昨年の台風19号に奇跡的に間に合ったが、川辺川ダムは悲劇的な結果となった。改めてこのダムが完成していたら、と残念な思いにとらわれた」とし、今後のダム整備への転換の必要性を訴えた。

一部施設が完成している予定地

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