【先進技術で自動運転支援など検証】NEC インフラ協調型モビリティーで実証施設を開設 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【先進技術で自動運転支援など検証】NEC インフラ協調型モビリティーで実証施設を開設

 NECは、ローカル5G(第5世代移動通信システム)や映像分析などの先進技術を使ってインフラ協調型のモビリティーサービスや自動運転支援などを検証・評価できる実証施設「NECモビリティテストセンター」を静岡県御殿場市に開設した。新しい道路交通インフラ構築に向けたパートナー企業との共創の場とする。

インフラと車両が通信するイメージ


 インフラ協調型のモビリティーサービスは、車両と道路付属物などのインフラが無線通信で情報をやり取りし、事故の抑止や渋滞緩和、自動運転支援などを実現する仕組み。

 NECモビリティテストセンターは、全長120mの円形コースで信号機や横断歩道といった疑似交差点などの道路設備のほか、ローカル5G基地局、C-V2X路側機などの無線通信設備、路側カメラやAI(人工知能)用エッジ処理装置などを設置し、バス・乗用車、電動車いすを配備した。パートナー企業・団体とともに、次世代のモビリティーサービスの技術開発やシステム検証を進める。

 20年度は、カメラで交差点の映像を取得して横断、衝突、速度超過などを予測・通知する「ローカル5Gと映像分析の先進技術実験」、交通量や地域外流入車両数などを把握して街づくりなどに生かす「交通マネジメント実験」、落下物や倒木を把握して周辺車両に通知する「道路インフラのマネジメント実験」の実施を予定している。

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