【迅速な入退場管理に】NECの「MEC」サーバとドコモの「5G」で瞬時に顔認証 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【迅速な入退場管理に】NECの「MEC」サーバとドコモの「5G」で瞬時に顔認証

 NECは、NTTドコモが9日に沖縄県内に開設した常設5G(第5世代移動通信システム)技術検証環境「ドコモ5GオープンラボOKINAWA」に、次世代通信インフラの顔認証サーバ「MEC」を使った顔認証デモシステムを提供した。
 ドコモのオープンラボOKINAWAは、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参画する企業・団体向けに5G基地局装置などを無償で利用できる技術検証環境を提供している。NECは、4.5ギガヘルツ帯の周波数を使った5G基地局装置を提供している。
 MECのデモシステムは、モバイルネットワーク環境下でも5GとMECを使って瞬時に顔認証できる。これを活用すれば、一時的に顔認証システムを導入する場合でも、回線工事などが不要で容易に設置できる。動的なネットワーク帯域幅の割り当ても実現するため、検知カメラが人の動きを検知すると最適なネットワーク帯域幅が確保され、顔認証に使う映像が高精細な映像に変換できる。平常時はネットワーク帯幅の消費を最小限に抑え、ネットワークへの負荷を低減する。
 さらに、顔認証AIエンジン「NeoFace」やサービスの状態に応じてネットワークの動的な最適化を行う「Context-aware Service Controller」、カメラ映像からリアルタイムの侵入・物の置き去りなどを高精度・自動で検知する「高度映像解析行動検知ソリューション」をより端末に近い位置に設置するMECサーバに搭載した。
 建設業界では、建設キャリアアップシステムの導入にあわせて、現場入退場に顔認証を採用する企業が出てきており、5Gとの連携により、さらに迅速な入退場管理が可能になる。

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