【2020年度内に整備方針】昭和記念公園昭島口周辺エリア魅力向上へ 施設リニューアルを検討中 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

公式ブログ

【2020年度内に整備方針】昭和記念公園昭島口周辺エリア魅力向上へ 施設リニューアルを検討中

 国営昭和記念公園(東京都立川市、昭島市)の昭島口周辺エリアを対象に官民連携手法を導入し、施設のリニューアルを起爆剤としてさらなる魅力向上を目指した検討が進んでいる。関東地方整備局は、2020年度内にも整備方針をまとめる考えで、この前段として、参加意向を持つ民間事業者を対象にサウンディング調査を近く実施する見通し。事業手法は今後固めるが、PFI事業やPark-PFI(公募設置管理制度)などを活用する方針だ。

右手前がレインボープール


 同公園は、昭和天皇御在位50年記念事業の一環として、国が設置した日本を代表する国営公園で、総面積は180haの規模となる。

 このうち、現在リニューアルなどを検討している範囲はレインボープール、残堀川調節池跡地(約3haの更地)、昭島口などを含むエリアだ。

 レインボープールは、首都圏最大級の総面積6万3000㎡に9つのプールがある本格的レジャープールだが、完成後約35年が経過し、老朽化が著しい。また、少子化などの進展により利用者数は減少傾向にあるという。こうした状況や公園外の米軍跡地の昭島地区のまちづくりが進展してきていることなどにも留意しつつ、時代の変化に対応した再構築を計画する。

 19年度に同局国営昭和記念公園事務所は、関連する「R1国営昭和記念公園再整備計画検討他業務」を日本工営、「R1国営昭和記念公園PPP/PFI事業案件詳細検討業務」を日本工営・PwCアドバイザリーJVに委託して、現在も継続して検討を進めている。このうち、事業案件詳細検討業務では、公園の魅力を向上する再整備における官民連携事業導入に向けた民間事業者参入意向調査、事業スキーム・事業範囲の詳細検討、費用算出などを実施している。

 業務成果やサウンディング調査の結果を踏まえ整備方針をまとめる。また、公募・選定に向けた資料作成や再整備方針を踏まえた改修設計を行う関連業務を20年度末にも一括して発注する予定だ。事業手法のほか、事業範囲なども今後、検討を重ねながら具体化する。

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら