【ワークフローを合理化】BIMデータをダイレクトに鉄筋加工機へ連携 スターツCAMが実現 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【ワークフローを合理化】BIMデータをダイレクトに鉄筋加工機へ連携 スターツCAMが実現

 スターツCAMは、鉄筋工事分野で従来の設計図面を使わずBIMデータから加工データを作成して、ダイレクトに加工機に連携する技術の実証実験を完了し、新築建設現場への導入を始める。従来は2次元図面を基に積算・加工連携などを人力でしていた鉄筋工事のワークフローを合理化し、設計段階から鉄筋加工BIMモデルを情報共有伝達の軸として一貫したデータ連携を実現した。

BIMを活用したデータ連携を実現


 同社は、「建物はすべてデータになる」という発想の下、BIMを使って建物の構成要素をデータ化・加工して高度に活用する「BIM-FM PLATFORM」を構築し、設計・施工・維持管理までを一気通貫でマネジメントできる各種ソリューションの開発を進めている。

 今回の鉄筋工事分野では、建設を担う同社と鋼材・流通の岡谷鋼機、鉄筋専門業のディビーエスとの3社共同で実証実験を実施。新築工事2現場で構造計算データをBIM鉄筋モデルに変換し、鉄筋加工リストの作成までをスターツCAMが主導した。その結果、加工労務の削減や最適なワークフロー体制構築による業務合理化、材料ロス・コストの削減など成果を得た。

 今後は実証実験のノウハウを活用し、随時新築工事で導入する。加えて、さらなるBIMモデルデータ化以前とワークフロー最適化を推進し、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させることで、使用鉄筋材料削減による環境負荷低減や労務不足問題の解消を目指す。

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