【臨海部のさらなる発展へ第一歩】2022年度営業運転開始に向け 川崎市で初の連節バス試走 | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【臨海部のさらなる発展へ第一歩】2022年度営業運転開始に向け 川崎市で初の連節バス試走

 川崎市は12日、川崎臨海部の交通機能強化に向けた取り組みの一環で、川崎駅東口から臨海部の水江町をつなぐBRT(連節バス)の試走を現地で実施した。2022年度の営業運転に向け、工事関係では今後、途中駅の「臨港警察署前」のバス停改修を進めるという。担当者は市初となるBRT導入に向けた試走を終え、「コーナーも問題なく曲がることができた。乗り心地も通常のバスと変わらない」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

試走した連節バス。現地には写真を撮影する若者らの姿も見られた


 BRTの全長は17.99mと、通常のバスと比べ約1.6倍の大きさとなる。走行に支障はなかったが、バスの車載カメラを分析し、警察と協議・調整の上、道路改修の必要性も判断する。

 川崎駅東口~水江町間のBRTは、従来バスと同じ経路を通る。臨港警察署前バス停は、現状約18mのバスに対応できないため、改修する。

 同区間運行開始後は、川崎駅東口~東扇島区間のBRT導入も目指す。現在、関東地方整備局が水江町地区と東扇島地区をつなぐ橋りょう整備を進めており、同橋が23年度に完成するため24年度からの運行を計画している。

 試走に当たっては日野自動車の協力を得た。運行事業者は、21年度に決定する予定だ。
 市は川崎臨海部のさらなる発展に向け、BRT導入や京急大師線大師橋駅の駅前交通広場整備(設計中)、次世代モビリティーなど新たな移動手段の導入を検討することで、交通機能強化の取り組みを進めている。



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