【みんなで衝撃吸収を実感】「快適歩走」採用の熊本市・秋津中央公園リニューアル工事が完成 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

公式ブログ

【みんなで衝撃吸収を実感】「快適歩走」採用の熊本市・秋津中央公園リニューアル工事が完成

 日本道路が開発した舗装「快適歩走」を採用した熊本市の秋津中央公園のリニューアル工事が完成した。完成を祝い、28日には開発アドバイザーを務めたプロランニングコーチの金哲彦氏によるランニング教室が開かれ、参加した地域住民は快適歩走の“快適さ”を実感した。

 快適歩走は、陸上競技場のトラックで使用されているウレタン樹脂を透水性アスコンの表面空隙部に充填し、独自の配合によって舗装表面に薄層でエンボス仕上げを施すことで、ランナーや歩行者の足腰に負担が少ない舗装とする。衝撃吸収と蹴り出しの強さを併せ持ち、ゴムチップ舗装などの一般的な弾性舗装より安価なのも特徴だ。

 2020年のリリース以降、教育施設や民間施設での実績はあったが、今回が初めての公共工事での施工となった。

 施工した同公園は、16年熊本地震を受けて仮設住宅用地として活用し、20年3月にその役目を終えた後、同10月からリニューアル工事を進めてきた。園路の長さ341m、幅1.5mを青色の快適歩走とし、施工面積は512㎡となる。

 イベントは日本道路の全面協力で実施し、雨の中、幅広い年齢層から約100人が参加した。

 冒頭、主催者を代表して秋津7町内自治会の高崎憲一会長が「誰もが利用しやすい、きれいな公園になった」とあいさつ。その後、参加者は金コーチにウォーキングやランニングの方法を学び、実際に快適歩走を歩いた。地元中学の陸上部による駅伝大会も実施した。

 金コーチは、「快適歩走を健康増進に役立て、そのよさを感じてほしい」、日本道路九州支店の中村正直支店長は「熊本地震復興の第一歩として開催されたイベントを通して、歩きたくなる、走りたくなる快適歩走を活用していただき、地域住民の皆さまの健康増進に寄与できれば」と話した。



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら