【現場でのコミュニケーション支援】NECと三井住友建設が開発 多言語音声翻訳システム | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【現場でのコミュニケーション支援】NECと三井住友建設が開発 多言語音声翻訳システム

 NECと三井住友建設は、建設現場での多言語コミュニケーションを支援するため、一斉同報機能付き多言語音声翻訳システムを開発した。三井住友建設の「どこみなフォン」に採用し、スマートフォンにインストールした専用アプリを使って作業グループ全員に一斉に音声翻訳された内容を送信した。建設業界に対し、システムの採用を働きかける。

アプリ利用時の画面


 国内の建設現場では、外国人技能実習生などの海外人材が増えているほか、海外進出先でもローカルスタッフとのコミュケーションの円滑化が課題となっている。

 開発したシステムは、情報通信研究機構(NICT)のニューラル翻訳エンジンを搭載し、日本語から外国語、外国語から日本語に自然に翻訳できる。専用のスマホアプリを起動してQRコードを読み取って認証すれば、事前に設定されたグループに簡単に参加でき、音声通話の自動翻訳でコミュニケーションできる。発話された内容は、録音して聞き直せるほか、グループチャット形式で原文・翻訳文・逆翻訳文をグループチャット形式でも画面に表示できる。今後、利用した現場作業員の意見を集めて対応言語数の拡充や作業員の安全性に配慮したハンズフリー操作機能の追加、現場の専門用語・言い回しへの対応を進める。



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