【視野の広がりを実感】関電工から南極観測隊に派遣 村松さんと正治さんが任務を終え帰国 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【視野の広がりを実感】関電工から南極観測隊に派遣 村松さんと正治さんが任務を終え帰国

 1986年以降、南極地域観測隊に越冬隊・夏隊を合わせ計38回にわたり社員を派遣してきた関電工。今回、第61次越冬隊(2019年11月~21年2月)メンバーの村松浩太さん(営業統轄本部施工品質ユニット技術企画部)と第62次夏隊(20年11月~21年2月)に参加した正治徹一さん(同)が、現地での任務を終えて無事帰国した。

太陽光発電パネル新設作業のようす(2020年1月)


 南極では、基本観測棟のケーブル配線電気工事や昭和基地の電気・空調設備の点検・更新、発電棟内の照明更新(蛍光灯のLED化)、太陽光発電パネルの新設などを手掛けた。屋外で作業ができる夏の間に、いかに多くのことをこなせるかがポイントだったという。太陽光発電パネルは1枚当たり80~90ワットのパネル4枚を架台に取り付けた。越冬隊に参加した村松さんは、移動式クレーンを使っての荷上げなども実施した。

 観測隊は人数が限られていることから、車両整備など担当の機械設営業務以外も積極的に携わった。電気設備業務でも、ほかの企業の隊員と力を合わせて作業した。

 村松さんは「自分の考え方と異なる研究者などと接し、方向は同じでも経路が異なることはおもしろい」と述べ、南極での経験を経て、視野が広がったことを実感した。正治さんは「別部門の隊員に(機械設営部門の)作業を教えることが勉強になった。限られた工具での作業の効率化は、今後の(国内現場での)作業に生かせる」と語った。

 関電工からは現在、第62次越冬隊の上原誠さんが現地で任務に当たっている。帰国した村松さんと正治さんは、機会があれば再び、南極の地を踏む意向を持っている。

村松さん(左)と正治さん



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