【初弾は通信建設向けサービス】インフラメンテナンス新ブランド「SmartMainTech」誕生 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【初弾は通信建設向けサービス】インフラメンテナンス新ブランド「SmartMainTech」誕生

 NTTコムウェアは、社会インフラメンテナンス業務のデジタル化を支援するサービス・製品群の新ブランドとして「SmartMainTech」(スマートメインテック)を立ち上げた。初弾ラインアップとして、通信建設業界向けのAI(人工知能)施工検査サービス「Infratector TypeC」と、遠隔業務支援・工事進捗共有サービス「フィールドコラボ」の提供を開始した。スマートメインテックとして、2025年度の売り上げ100億円を目指す。

Infratector TypeCの実演


 スマートメインテックは、風力発電設備などの保守点検や建物・構造物管理を効率化するITソリューションを提供しつつ、それによって収集したデータを蓄積・活用して意思決定の高度化、作業の遠隔化・無人化を実現するサービスまで提供するブランドとなる。

 Infratector TypeCは、工程ごとに施工結果を写真撮影し、各地から集まってくる膨大な写真を検査員が検査して写真の不鮮明・施工の不具合があれば撮影し直し、再施工するといった手順が一般的な5G(第5世代移動通信システム)などの通信設備の施工現場で、施工結果を写真撮影すれば、その場で基準に適合しているかをAIが判定する。写真による検査がサンプルだけで済むほか、手戻りが減る。通信建設各社の施工基準をAIが学習しているため、各社の基準に沿った判定ができる。

 フィールドコラボは、工事開始といった進捗を端末画面上に記入すると自動的にチャットルームが作成され、遠隔地の現場管理者とリアルタイムでやり取りし、工事単位で作業進捗を管理できる。遠隔地にいる熟練管理者が映像を見ながら作業支援することも可能になっている。報告業務工数が10~20%、管理・確認工数は20~30%、それぞれ削減できる見込み。今後、エネルギーインフラ業界向けや鉄道メンテナンス業界、ゼネコンの施工現場向けなどのサービスも順次、開発する。



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