【技術を普及】日本基礎技術と三信建設工業が「ハイスペックマイクロパイル工法研究会」設立 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【技術を普及】日本基礎技術と三信建設工業が「ハイスペックマイクロパイル工法研究会」設立

 日本基礎技術と三信建設工業は、大林組が開発した高性能小口径杭工法「ハイスペックマイクロパイル工法」の普及や技術の向上を目的に、「ハイスペックマイクロパイル工法研究会」を立ち上げた。18日に設立総会を開き、会長には三信建設工業の関昌則常務執行役員技術本部長が就いた。

道路桁下での補強杭構築


 ハイスペックマイクロパイル工法は、削孔専用の2本の鋼管で二重管削孔した地盤に杭となる鋼管を挿入し、鋼管内部と周囲をセメント系材料で固めるとともに、杭先端の特殊治具でセメント成分を行き渡らせ、鋼管を持ち上げて杭頭部材と連結する。コンパクトで軽量な機械で施工できるため、狭い場所や空頭制限がある場所、工事用足場上など大型機械が使用できない現場での施工が可能になる。鋼管径の拡大などの改良を重ねており、これまでに7現場16カ所での施工実績がある。2015年と20年に先端建設技術センターで建設技術審査証明を取得した。

 今回、審査証明の内容変更による5年更新を機に、研究会を立ち上げることにした。同工法の特許権実施許諾契約を結んでいる2社とほか1社が正会員となり、大林組が特別会員として参加する。事業計画には、効率化のための技術研さんや適用範囲拡大のためのマーケット調査、適用案件に応じた技術支援、会員間の情報共有、工法の普及活動を盛り込んだ。



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