【ZEB研修施設に着工】設計、施工管理 女性技術者が中心/三建設備 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【ZEB研修施設に着工】設計、施工管理 女性技術者が中心/三建設備

 三建設備工業は、老朽化した倉庫を建て替えて、低炭素社会に貢献する「ZEB」(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化した研修施設として建設するため8日、埼玉県伊奈町の現地で安全祈願祭を執り行った。

完成イメージ

 このプロジェクトは「(仮称)さいたまSBビル新築工事」。同社の女性エンジニアが中心となって設計、施工管理を実施するとともに、同社が推進する「働き方改革」のモデル現場として運営する。
 同社は2017年に設計、設計施工、コンサルティングのすべての種別で、環境共創イニシアチブの「ZEBプランナー」に登録し、18年に同社北海道支店の札幌三建ビルを建設した。今回の施設はこれに続き、ZEBプランナーとしての経験やノウハウを生かして、建築・設備・電気の設計と施工を同社が実施し、コスト面でも優位性を重視したZEBとして建設する。

 さらに、ダイバーシティーの観点から「CASBEE-ウェルネスオフィス」の認証取得を目指す。このため自然などを感じるバイオフィリックデザインや、各執務者がオフィス内外を含めて働く場所を選択できるワークスタイル、いわゆるABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)を取り入れる。
 施設では、4カ月間の新入社員研修のほか、安全体感設備を設置して社員だけでなく協力会社も含めた研修を行い、「チーム三建」のさらなる安全意識の向上を図る。同社の先端技術を見学できる設備も導入する。

 さらに、社内外を問わず、世代や分野を超えた人々が「集い」「出会い」「交流する」施設として同社の新たなイノベーション推進拠点となるよう各種イベントも企画。地域交流のため、一部を一般に開放することで、技術力向上と人的交流の活性化を目指す。

  同施設の構造・規模はS造6階建て延べ1859㎡。建築主は三建ビルディング。22年3月末の竣工を予定している。



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