【1級鉄筋技能士の資格取得】現場経験が結実 新妻鋼業・藤田さん、藤工業・柴田さん | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【1級鉄筋技能士の資格取得】現場経験が結実 新妻鋼業・藤田さん、藤工業・柴田さん

 新妻鋼業(埼玉県三郷市、新妻尚祐社長)工事部の藤田芹香さんと、藤工業(さいたま市、藤田清志社長)岩槻第一工場の柴田実里さんはともに、ことし3月に鉄筋組立作業の1級鉄筋技能士を取得した。東京都鉄筋業協同組合によると、女性の資格取得は少ない上に女性2人が同時に取得することは珍しいという。2人は、積み重ねてきた練習の成果で合格したことにより、「自信を得た」と話している。

藤田さん(左)、柴田さん


◆職人の指導や仲間のサポートがやりがいに
 藤田さんは工業高校の建築科で学び、「鉄筋コンクリート造の建物の規模が大きく、かっこいいと思った」ことがきっかけで2015年に入社し、現場を希望した。最初はわからないことも多かったが、「職人さんとも打ち解けて、経験を積み、やりがいを感じている」と語る。
 柴田さんは、建設業とは異なる業種から18年に入社した。藤工業のホームページを見て興味を持ち、「ものづくりが楽しそうで、規模も大きく、携わったらすごいだろうなと思った」という。現在加工場におり、力仕事で大変な面もあるが、まわりに支えられ楽しく仕事が進められている。
 鉄筋技能士に関して、藤田さんは入社1年目で3級、翌年に2級を取得した。1級取得に向けては前年の11月ごろに練習を開始。「試験まで時間がなく、朝5時に出社し、現場に行く前に練習に取り組んだ」と語る。柴田さんは、前年の夏ごろから練習を開始。「1級の資格を持つ工場長からの指導で、練習を重ねてきた」としている。試験では緊張したものの、練習を積み重ねてきたことなどから「自信」があったという。

◆とにかく練習、資格取得が自信に繋がる
 取得後について、藤田さんは名刺に1級鉄筋技能士と書いてあるため、「あいさつした際に、相手が感心してくれる」とし、柴田さんは「社内で『すごいね』といわれ、より自信を持って仕事に励むことができている」と述べ、ともに笑顔をみせる。今後の目標は、藤田さんは「建築士」に、柴田さんは「鉄筋施工図作成作業」に挑戦したいとしている。
 取得を目指している人たちに対して、藤田さんは「とにかく練習あるのみ。回数を重ねて自信をつけてほしい」、柴田さんは「練習と気持ちが大事。また、まわりからの『大丈夫』や『できる』との言葉も自信につながる」とエールを送る。



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