四国電力は、愛媛県久万高原町で計画する水力発電所「黒藤川発電所」の準備工事に14日付で着手した。施工は大林組が担当する。7月の本体着工を経て、2024年6月の営業運転を目指す。プラントの設計は四電技術コンサルタントが担当した。

発電所全景イメージ
開発地点は同町黒藤川で、河川は仁淀川水系の前川。小さな堰堤をつくり、川に流れる水を発電所にそのまま引き込んで発電する流れ込み式を採用する。最大出力は1900kWで、約2700世帯分の年間発電電力量を賄う。年間のCO2削減量は約3500t。発電所の構造や内装材には、地元の久万杉を活用する。