【近畿整備局2021事業・福井河川国道】大野油坂道路が最盛期 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【近畿整備局2021事業・福井河川国道】大野油坂道路が最盛期

 近畿地方整備局福井河川国道事務所は、2021年度事業概要を公表した。開通のめどが立った中部縦貫自動車道大野油坂道路の工事が最盛期を迎えているほか、九頭竜川上流ダム再生事業では調査設計を進める方針だ。

大野油坂道路和泉ICの現場



 道路事業では、大野油坂道路のほか、国道417号冠山峠道路や国道8号金津・牛ノ谷道路、国道27号青葉改良などの事業がある。
 大野油坂道路は、福井県大野市東市布~中津川までの35㌔を結ぶ自動車専用道路。4月に策定された「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム」では、大野IC~和泉IC(仮称)が22年度に、和泉IC(仮称)~油坂出入口が26年度に開通する見通しとなっている。21年度は改良工事や橋梁工事、トンネル工事を進める予定だ。
 冠山峠道路は福井県と岐阜県の交通不能区間をつなぐ7.8㎞の道路で、同プログラムで23年度内に全線開通することとしている。福井県池田町田代地区と岐阜県揖斐川町塚奥山で改良工事と橋梁工事を行う。
 福井県と石川県の県境で進めている金津道路・牛ノ谷道路では、道路設計と用地調査を、福知山河川国道事務所が事業主体となる青葉改良は、福井県と京都府を結ぶ道路で、21年度に事業化しており、道路設計を推し進める。


 河川事業は、九頭竜川と北川での河川改修や浸水対策事業、真名川の砂防事業などで構成する。
 九頭竜川上流ダム再生事業は、既設ダムの有効活用により、洪水調節強化を図るもの。対象となるダムの選定に向けた協議を進めており、21年度は施設改造基本設計や発電影響調査、地質調査などを進める見通しだ。
 九頭竜川水系ではこのほか、「九頭竜川・日野川フェニックス堤防整備事業」の堤防拡築や「日野川水防災・湿地創出整備事業」の久喜津・朝宮地区での河道掘削などを行う。
 北川水系では、「北川下流域浸水対策事業」での河道掘削や水防拠点整備などによる治水安全度向上と危機管理機能向上を図る。真名川の砂防事業では、大雲谷川と細ヶ谷川の砂防堰堤の整備を継続する。



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