基本設計は大建設計・倉森建築設計事務所JVが担当した。
基本設計(案)では、▽障害者を始め、すべての人にやさいしい庁舎▽市民にとって利便性の高い庁舎▽効率がよく機能的で、職員が働きやすい庁舎▽市民協働を目指し、市民の交流・活動を支える庁舎▽市民生活の安全・安心を支える庁舎▽地球環境に配慮した省エネ庁舎▽市のシンボルとして総社らしさを感じる庁舎–を基本方針として掲げている。
計画では、同市中央1-1-1の敷地1万3886㎡に建設する。規模は、庁舎棟RC・S造7階建て延べ1万2034㎡、議会棟RC・S造3階建て延べ2471㎡、倉庫棟RC造4階建て延べ1454㎡、バス車庫S造平屋建て150㎡、歩廊S造平屋建て202㎡、来庁者駐輪場RC造平屋建て28㎡。庁舎棟は基礎免震構造を採用し、そのほかの施設は耐震構造とする。
新庁舎は、吉備国の古代から続く市の歴史を踏まえ、備中国分寺や総社宮、宝福寺など伝統的な日本建築にみられる「和」の要素を取り入れることとし、寺社建築に多く見られる屋根、高欄、垂木を参照し、屋根と垂木ルーパー、手すりを設置する。木を外部にも表現することで親近感を覚える外観とするほか、最上階には櫓をモチーフとした特徴的な展望ロビーを設置する。
新庁舎の建設は、2022年度から着工し、24年度の完成を目指している。