【北海道網走市の新庁舎基本設計案】道産材活用し防災機能も強化 NTTファシリティーズが設計 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【北海道網走市の新庁舎基本設計案】道産材活用し防災機能も強化 NTTファシリティーズが設計


完成イメージ


 網走市は、新庁舎建設基本設計案を公表した。設計はNTTファシリティーズが担当し、規模はRC造5階建て延べ6397㎡。概算事業費は約42億3500万円(税込み)と試算している。2022年3月に実施設計を完了させる。同年9月に着工し、24年6月の完成、同年10月の開庁を目指す。

 現庁舎の耐震強度不足などを踏まえて建て替える。新庁舎は南側区画に建設し、外観は1階の壁面をれんがや石材などの質感の高いものにし、2階以上は垂直に伸びる窓ガラスに透ける木目調の内装材で親しみを与えるデザインとする。「利用しやすいまちづくりの拠点にふさわしい庁舎」を目指している。

 1-2階は市民窓口を持つ各課を配置し、道産木材を活用し温かみのある空間を創出する。3-4階は、安全・安心な防災拠点機能を備えた庁舎を目指し、災害対応を中心とした事務機能を配置する。5階は議会関連となり、議場は議席が可動して災害時に一時避難スペースとして活用できるようにする。

 屋上には非常用発電機を設置し、地下タンクから供給される灯油で稼働し、外部電源が切れても72時間庁舎機能を確保する。屋根は太陽光パネルを設置し、断熱性の高さなどと合わせ、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready環境認証を目指し、環境負荷の低減とライフサイクルコストの縮減に配慮した庁舎とする。北側には来客者駐車場72台分とイベント広場を整備する。

 建設地は網走市南5条東1-10の敷地4803㎡。



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