【新技術大賞に五洋建設】起重機船で早期復旧・費用低減 関東整備局 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【新技術大賞に五洋建設】起重機船で早期復旧・費用低減 関東整備局

被災したPC桁の撤去状況


 関東地方整備局は15日、2021年度の新技術推進技術者・新技術大賞局長表彰を発表する。新技術大賞に五洋建設の「多目的自航式起重機船CP-5001」を選んだ。20年度の制度創設以来、初の受賞者となった。新技術推進技術者は、「新技術の活用の取り組み」7件、「職務発明または創意工夫」1件の計8件を選んだ。
 五洋建設は、自動定点保持機能を持つ多目的自航式起重機船(500t吊)を活用し、19年の台風15号で船舶衝突被害を受けた横浜港臨港道路(横浜港南本牧はま道路)桟橋部のPC桁を撤去した。従来工法では早期復旧が困難だったが、同技術を使うことで従来技術の半分以下の期間で撤去作業を完了した。撤去費用の大幅な低減も評価した。
 新技術推進技術者表彰の受賞者は次のとおり。
 〈新技術の活用の取り組み〉
 ▽五洋建設▽岩崎工業▽原工業▽JFEエンジニアリング、ACES(コンソーシアム)▽東亜建設工業東京支店▽高崎河川国道事務所工務第一課▽朝日航洋
 〈職務発明または創意工夫〉
 ▽荒川UAVチーム「Kingfisher」(荒川下流河川事務所)



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