【主力電源化へ実証】太陽光発電量で空調制御 ダイキン・関西電力 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【主力電源化へ実証】太陽光発電量で空調制御 ダイキン・関西電力

 ダイキン工業と関西電力は、空調制御システムと太陽光発電を使ったエネルギーマネジメントシステムの実証試験をダイキン工業堺製作所臨海工場(堺市)で実施する。太陽光の発電量に応じて空調機を最適制御することで電力を需給調整する。実施期間は2023年3月まで。

実証実験のイメージ


 太陽光発電は天候による出力の変動が大きく、安定した電力供給に課題がある。太陽光発電を主力電源化するためには出力の変動に応じて需要側の設備などの運転状態を変更して電力の需給調整ができる体制が必要になる。

 実証試験では、工場に関西電力の160kW相当の太陽光設備を設置し、空調制御サービス「おまかSave-Air」を導入した上で、ダイキン工業の集中管理コントローラー「インテリジェントタッチマネージャー」の「性能見える化オプション機能」を使ってCOP(消費電力1kW当たりの冷房・暖房能力)や電流値など空調機の正確な性能データを取得する。これらの組み合わせによって太陽光発電の出力にあわせて快適性と設備稼働の安定性を保てるよう空調機を最適制御し、最大電力の低減と電力の需給調整の効果を検証する。


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