【感染対策へ産官学で実証】実際の施設で製品性能確認 フジコー、九大、北九州市 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【感染対策へ産官学で実証】実際の施設で製品性能確認 フジコー、九大、北九州市

 フジコー(福岡県北九州市、萩尾寿昭社長)は、九州大学大学院農学研究院の片倉喜範教授、土居克実教授、北九州市と産学官連携体制を構築し、ウィズコロナ時代の感染防止対策に貢献するための実証プロジェクトを立ち上げた。

 実際の介護施設などに、同社の空気消臭除菌装置や消臭除菌床タイルなどの抗菌・抗ウイルス製品を3年程度設置し、リアルな環境下で同社製品が施設内の感染率低下に有効かどうかを検証する。研究所内での実証と異なり、実際の環境下で居住する人の臨床データを取得することで、同社の製品や技術がコロナ対策に貢献できるか有効性を確認したい考え。

モデル対象施設(介護施設など)への抗菌・抗ウイルス
製品の施工・設置イメージ            


 現在のコロナ対策は、3密防止やマスク着用、手洗いなど個人行動に依存するものが中心。同社はコロナ以降の長期的な感染防止対策を見据え、施設自体も安全なものに改善していく必要があると考えて同プロジェクトに踏み切る。

 検証に協力してもらう施設を既に2施設選定しており、施設側と具体的な施工やデータ収集方法などを調整中だという。同じ建屋構造で、同じ運用を行っている2つの生活ユニット内の片側は現状のままとし、残る片側に同社製品を設置して感染防止対策の有効性を比較・検証する。
 実証テストで有効性を確認できた場合、この施設を「北九州モデル施設」として、実証データなどの情報を開示し、全国の類似施設の感染防止対策に貢献していく。


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