【ポリマー形避雷器を増産】生産能力3倍に 東芝ESS | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

公式ブログ

【ポリマー形避雷器を増産】生産能力3倍に 東芝ESS

 東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)は、再生可能エネルギーの拡大に伴って需要が高まっている「ポリマー形避雷器」を増産する。2022年4月までに浜川崎工場(川崎市)の生産能力を約3倍に引き上げる。

ポリマー形避雷器


 再エネの拡大に伴い、発電所や変電所、送電線などの電力流通設備を雷などの異常電圧から保護する避雷器のニーズが高まっており、同社によると、全世界の避雷器市場は2020年の1200億円から25年には1500億円に拡大するという。シリコンゴムで一体成形したポリマー形避雷器は、屋外使用時の耐久性、耐汚損性能が高く、軽量なため、従来の磁器がいし形からの移行が進んでいる。

 同社のポリマー形避雷器は、より大きな雷などのエネルギーを処理できる耐量向上技術や高耐圧化技術を施した酸化亜鉛素子を使うことで、大幅な小型・軽量化を実現した。01年の製品化以降、既に国内外の変電・送電用として5万台以上の納入実績があり、18年にはさらに雷の耐量を1.7倍向上させた製品を投入した。
 今回の増産に当たり、射出成形機などの製造設備を導入しつつ、生産性も向上させた。



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら