【パビリオンタイプA設計指針】計画、BIM要件を公開 2025年日本国際博覧会協会 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【パビリオンタイプA設計指針】計画、BIM要件を公開 2025年日本国際博覧会協会

太陽の塔


 2025年日本国際博覧会協会は、大阪・関西万博のパビリオンのうち、参加者が整備する「敷地渡し方式」となるタイプAの設計ガイドライン(公式参加者用)を公開した。会場計画として目指す空間づくりや会場内のパブリックスペースとの整合性確保、持続可能性に配慮した計画・管理運営などを実現することが狙い。

 各区画の計画条件など具体的な内容を定めている。併せてBIM要件やユニバーサルデザインのガイドラインもまとめている。

 設計ガイドラインは、▽はじめに▽会場計画の内容▽設計要件▽パビリオンプロットシート▽設計書の提出・承認プロセス–の5つの章で構成し、規制と推奨すべき要件を明記している。

 パビリオンの区画は大(区画面積約3500㎡)、中(約1750㎡)、小(約900㎡)の3サイズ。建物高さは12m以内(一部緩和が可能)で、建ぺい率が70%。正面5-10m、側面・背面1mのセットバックの確保も条件とする。

 環境配慮については、CASBEE(建築環境総合評価システム)の短期仕様で評価し、Aランク以上を求める。

 推奨項目として再生可能エネルギーやEMS(エネルギー監視システム)の導入も推奨している。

 BIM要件は、会場全体のBIMデータ水準を統一することを目的に、用途の概要や推進体制、利用ソフトウェアやデータの提出方法などについて記載している。



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