【小田急伊勢原駅北口再開発は高層、低層の2棟構成】2025年度から既存施設解体 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【小田急伊勢原駅北口再開発は高層、低層の2棟構成】2025年度から既存施設解体

再開発パース


 小田急小田原線伊勢原駅北口駅前約1・5ヘクタールを検討対象とする組合施行の再開発が具体化してきた。2街区に分け、A1街区約1800平方メートルに3層程度の低層施設、A2街区約3100平方メートルに住宅を主用途とした高層ビルを整備する。2025年度から既存建物の解体に入り、28年度の再開発施設完成を目指す。

 今後のスケジュールは21年度中に準備組合を設立し、事業協力者の選定に着手する。22年度の都市計画決定、23年度の本組合設立、24年度の権利変換計画認可を目指す。

 計画地は神奈川県伊勢原市伊勢原1ほか。現況はA1街区が店舗中心、A2街区は個人住宅中心の敷地。権利者は34者となっている。用途地域は商業地域で、容積率650%、建ぺい率50%。高さ制限はない。容積率の緩和は現時点で予定していない。

配置図

 駅前西側に位置するA1街区の低層ビルには、交流・にぎわい機能を導入する。同駅は標高1252メートルの大山の玄関口となっているため、観光交流拠点を整備したい考え。

 駅前東側に当たるA2街区の住宅は、歩行者デッキで駅と直結する。最大27階程度になる見込みで、低層部には生活利便施設を設ける。

 両街区の間には、約4000平方メートルの交通広場を設置する。その北側には、都市計画道路伊勢原駅前線を延長する形で、県道61号平塚伊勢原線に接続する道路を設ける。

 同地区は1990年9月に都市計画決定し、91年2月に伊勢原駅北口A街区市街地再開発組合が発足した。当時はホテル・業務・公共施設からなる再開発施設を整備する予定だった。

 しかし、社会情勢の変化などで04年3月に事業を中止。その後、権利者らは駅前の整備手法を模索し続け、18年度から再開発の事業化検討を再開した。


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