飛島建設は、「水」をテーマにしたパラリンアートデザインコンペを開き、応募作品276点の中から、最優秀賞に如月虹さんの「夏の思い出」を選んだ。29日に東京港区の本社で表彰式を開き、乘京正弘社長が表彰状を手渡した。
　今回の取り組みは、同社が障がい者自立推進機構の「障がい者がアートで夢を叶える世界を作る」という理念に賛同し、SX（サステナブルトランスフォーメーション）経営推進の一環でプラチナパートナー契約を結び、オフィシャルパートナーとして同コンペを開催したもの。

　表彰式の冒頭、乘京社長は「障がい者の皆さんの力になりたいと思い、当社独自の『水』をテーマにしたデザインコンペを行った。予想を上回る応募があり、どれも力作ばかりで、選考には大変苦労した。当社の水関連事業を連想させるなど、ふさわしい作品を選んだ」とあいさつした。続いて、入賞、優秀賞、最優秀賞の表彰を行った。

　オンラインで参加した如月さんは「絵は、小さいころの体験を描いたもの。最近は水害が増えており、水の恐ろしさが身にしみているが、水はなくてはならないものであり、豊かな自然と安全安心な生活が両立し、未来の子どもたちも、清流で楽しく遊べることを願って描いた」と語った。
　乘京社長は「受賞作品をはじめ、応募作品はどれも力強く、描いた人の思いが伝わってくる」とし、高く評価した。

　受賞作品は2日から、飛島建設と障がい者自立推進機構のホームページで紹介する。
　受賞作品は次のとおり（敬称略）。
　〈最優秀賞〉如月虹「夏の思い出」
　〈優秀賞〉Rin「sea　turtles」▽HARUMARU「EXIT」
　〈入賞〉おおやぶりゅうき「きれいな水をありがとう」▽崎山雄三「ひとがすくうみず」▽Chie「富士山の水の恵み」

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